だいたいからして生まれついての朝方人間なので従来の、または世間のイメージに沿った真夜中にモゾモゾ行動するようなミュージシャン的な生活は体質的に合わない。
だったらその時言えばいいじゃないか!というご意見もごもっともですが経験値や年齢的、その場のポジションから考えて当時そんな意見を主張できるはずもなく深夜から朝方にまで及ぶレコーディングでは膝の裏を千切れるほどにつねったり、あいつ内臓のほうがバカになっとんのとちゃうけ?と心配されるくらい頻繁にトイレに立っては洗面所で顔面に冷や水を浴びせかけ辛うじて正気を保ち乗り切る半生だったことを今更ながら告白します。
月日は経ちそれぞれの場で活躍したメンバーが集い結成されたこのグループも世間的にはおっさん、業界的には若手の中のベテラン、くらいまでに成長して健康やルーチンや縁起担ぎ、星座占いなどを何よりも大事に思うようになり午前中に集まり世間の皆様が床に入ろうかとするくらいの時間に潔く解散するという極めて真っ当な姿に落ち着いたという…
何が言いたいかというとこれでいいのだ!ってことです。
1人勝手に蕎麦縛りキャンペーン中につき嵯峨谷にてもりそば大盛りな朝飯。
遅刻をするのが人種差別の次に嫌いなので30分前にはイン。
すでに到着していた(手強い!)スタッフ氏と朝日を浴びながら路上にて談笑。
まさしく嵐の前の静けさのような穏やかな時間。
レコーディング初日というのセッティングやマイキングや作業方法の擦り合わせや夜飯の出前メニュー選定やあれこれやるうちに終わるのが常です。
なので二日目が正念場です。
朝起きて蕎麦食ってスタジオ着いたらいきなり正念場が来るわけです。
ここ踏ん張るか踏んづけられるかによってその後の人生を大きく左右すると言っても過言です。
気づいたら夜になっていて途中昨夜と同じな蕎麦を食ったことくらいしか憶えてないくらい初期に録った曲のことなんて彼方…な集中、没頭の時間でした。
ハイペースにも程があるくらい作業は進んでいました。
あと一息、あと一押し、と振り絞りましたが絞りカスくらいしか残っておらず冒頭にも書いたように大人しく大人らしく潔い撤退。
REDЯUMセカンドアルバムのレコーディングの時に朝6時前くらいまで叩いていてもはや何が正しいのか間違いなのかもわからず意識朦朧としたままいたずらにダメテイクを量産したあの夜の事を帰り道思い出しました。
帰宅後湯船に浸かりまたサロンパスを身体中に貼りアルコールを我慢して明日に備え日付が変わる前には就寝。
明日もまた正念場。
生きてる間ずっと正念場です。
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