いきなりだがとにかくなんでもかんでも「かわいい」で済まされることやキャラクター化されるようなことを軽蔑して嫌悪している。いや、というか自分の領地に入れないようにと必死になっている。
この人がやるなら無条件に全部好きってのはない。
昔は大好きだったけど近年の作品は全然好きじゃないし興味もなくなった ってのはある。
あれ?買ってから最初聴いた時に好きじゃないなぁと思ってたアルバムを久しぶりに聴いたらその当時と受け取り方が違って あ、好きだわこれ、ってのもたまにある。
そして(あくまで自分の中で)駄作は中古屋に売っ払う。
棚に並べたままずっと視界に入るのが嫌だから。
だったらその金でそのアルバムの供養の意味も込めて酒でも買って呑んだ方がよっぽど自分のためになる。
「買い取りですか?査定に10分ほどお時間かかります。ゴニョゴニョ」
接客業にあるまじき覇気のなさ、人に言葉を伝えようという気ゼロの俺の最も嫌いなタイプ。
抜かりない人ならばこの時点でゴニョゴニョ部分を確認したはず。
でも難聴で聞き返すことに疲れてしまってる俺は曖昧にする癖がついてしまっている。
5分くらい経ってまた別の客が査定にきた。
「査定に10分ほどゴニョゴニョ」と同じ説明を繰り返す。
こちらちょっと急いでいるがまぁそんな量も多くないし10分もかからないでしょ?
というか10分経ったら呼んでくれるんだよね?
それともこっちから行くの?
でも行ってまだ終わってなかったら「いや、まだなんで」って言われるのなんかやだな…
とか考えながらレコードコーナーを物色して10分近くなったからアピールの意味も込めてわざとカウンター近くに行き見てもよくわからないHMコーナー辺りでスタンバる。
10分過ぎても先ほどの店員は何か手元で作業をして全くこちらを気にする様子もない。
ん?おかしいな。
もう15分も過ぎてるけど。
なんか持ち込んだのがレアな作品かなんかで本部か本社かなんかに問い合わせでもしてその連絡待ちかな?
とか考えながらも既にイライラ警報発令中。
20分くらい経ったとこで先ほど俺の後に来た査定客が店内に戻ってきてそのままカウンターに向かうとその店員は査定済みの明細を渡し客も金額に納得して商談成立で店を出た。
ムカッときてここでようやく動き出す俺。
「あの〜10分って言われたんだけどまだ時間かかります?」
「え〜っと査定のお客様ですよね、こちらが明細になりますね」
と全く悪びれる様子もない。
「いや、もう20分経ってるんだけど?」
イライラが爆発しそうなのを我慢する。
「時間かかる何も10分で終わるんだからもっと早めに来いやタコが!」と絶対にこいつは心の中で思っている。俺にはわかる。
「というか10分経ったら店側から呼ぶのかカウンターに来させるのか最初の説明なさすぎやろボケが!」と俺は内心で暴れまわりながら明細を見ると一つは自分が思ってたよりも随分査定額が低い。
安く見られたもんやで。
ムカついてるのに査定される立場というのはなんとも情けないというか敗北感。
必死に奥歯を噛み締め「じゃあ…その安い方はキャンセルで」と伝え金を受け取り店を出た。
最初の説明の時点で
10分経ったらまた来ればいいんですか?
と一言聞けばよかっただけの話だ。
ただそれだけなのよ。
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